気づかせる・信頼させる・体験させるを空間で担い分けたブースデザイン
Interop Tokyo 2026
Client :
Conoris Technologies Co., Ltd.
Venue :
Makuhari Messe
Designer :
Daiki Akasako, Sayaka Sato, Masashi Takata, Rai Suzuki
Conoris様の主力プロダクトである、AIを活用したセキュリティチェック・委託先リスク管理サービスを訴求した、Interop Tokyo 2026での出展事例です。ブース上部には4面すべてに異なる訴求メッセージを配置した大型の吊り看板を設置し、通路のどの方向から来た来場者にも、それぞれの課題に紐づくキーワードが必ず届く設計としました。さらに縦型LEDディスプレイで導入企業へのインタビュー動画を放映し、「静止した情報」と「動く情報」を意図的に使い分けることで、"気づく"から"体験する"までを一つのブース内で完結させる多層構造を組み立てました。


私たちは、Conoris様のブースの空間デザインと施工を担当いたしました。今回のInterop Tokyoは、情報システム部門やセキュリティ担当者など、社内での意思決定に直接関わる来場者が多く集まる展示会です。限られた滞在時間の中で「Conorisはどんな課題を解決するか」「なぜ信頼できるか」「実際にどう使えるか」の3点を同時に伝えることを最重要課題とし、ブース全体を"情報の階層設計"として組み立てました。
戦略1:4面吊り看板で、通路のあらゆる方向から異なる関心層に届ける
ブース中央上部に設置した大型吊り看板は、4面それぞれに異なる訴求メッセージを配置しました。「AIリスク評価に、コノリス。」「サプライチェーンリスクに、コノリス。」など、同じブランドの世界観のなかで異なる課題キーワードを掲げることで、通路のどの方向から近づいてきた来場者にも、自分の抱える課題と紐づく言葉が必ず一つは視界に入る仕組みとしました。展示会の通路は人の流れが早く、一度素通りされてしまうと立ち戻ってもらう機会はほとんどありません。だからこそ、"通り過ぎる一瞬で自分ごと化させる"多方向の視認性を、空間の最上部で担わせる設計としました。
戦略2:縦型LEDで放映する導入企業インタビュー動画で、信頼を"動きで"伝える
ブース内には縦型のLEDディスプレイを設置し、実際にConoris様のサービスを導入されている企業のご担当者にご登場いただいたインタビュー動画を放映しました。壁面パネルに掲載する導入企業ロゴは、その一覧性で「多くの企業が使っている」という安心感を伝えます。一方で動画は、「実際にどう役立っているか」を担当者の言葉と表情でリアルに伝えられる強力な媒体です。この2つを別の場所に配置することで、"知らない企業への警戒感"を"実感を伴う信頼"へと段階的に変えていく情報設計を意図しました。動く映像は視線を強く引きつける効果もあり、遠くを歩く来場者の足を止めるアイキャッチとしても機能しています。
戦略3:機能訴求・導入企業訴求・体験動線の3層で、来場者を商談まで運ぶ
ブース内には、「AIセキュリティ審査で80%工数削減」といった数値訴求を含む大型機能パネル、導入企業ロゴを整列配置した実績パネル、複数台の体験デモステーションを、それぞれ別のゾーンに配置しました。関心度の低い来場者は数値と導入企業名で足を止め、関心度の高い来場者は体験デモへ進み、スタッフとの会話へと自然に移行できる導線設計としています。ブース全体が「気づく → 信頼する → 触れる → 話す」という4段階の関心ファネルとして機能する構造を目指しました。
成果:多方向訴求と体験動線を両立した、多層的なブースの完成
4面吊り看板が会場内のあらゆる方向から関心を惹きつけ、縦型LEDで放映した導入企業インタビュー動画が実感を伴う信頼を後押しし、機能パネルと体験デモが商談への滑らかな導線を提供する——ブランドの世界観と情報設計を空間全体で両立させた、多層的なブースが完成しました。「見せる情報」と「話し込ませる情報」を空間で明確に分けた設計判断が、限られた滞在時間のなかで最大効果を生むための土台となった事例です。







