【2025年最新版】展示会ブースの「位置」と「形状」完全攻略ガイド:集客を最大化するレイアウト戦略
- AKASAKO DESIGN
- 2022年1月21日
- 読了時間: 13分
更新日:4 日前

展示会への出展は決まったものの、「本当にこのブースで人が集まるの?」「会場のどこを選べばいい?」「限られたスペースでどう魅力を伝えればいい?」 といった不安を抱えていませんか?ブースの位置とブース形状は、展示会での集客を大きく左右する最重要ポイントです。どんなに素晴らしい製品やサービスがあっても、来場者の目に留まらず、ブースに立ち寄ってもらえなければ、その魅力を伝える機会すら得られません。本記事では、数多くの展示会ブースを手掛け、あらゆる業界のお客様の集客課題を解決してきたAKASAKO DESIGNが、長年の経験と実績に基づき、展示会での集客を最大化するための「位置選び」と「形状の決定」について徹底解説します。来場者の導線を意識した最適な場所の選び方から、目的と成果を最大化するブースレイアウトのコツまで、展示会出展が初めての担当者様から、さらなる集客力向上や訴求力アップを目指す企業様まで、すぐに役立つ具体的な成功戦略を網羅。このガイドを読めば、貴社の展示会ブースが、来場者で賑わう「集客力の高いブース」へと生まれ変わるはずです。ぜひ最後までご覧ください。
目次
1. なぜ「位置」が重要なのか?集客を左右するブース位置の選び方
1-1. 来場者の導線を理解する
1-2. 会場マップから「集客最適地」を見つけるポイント
1-3. 集客しにくいブース位置の具体例と、良い場所を確保するための出展計画
2. 目的を最大化するブース「形状」の種類と特徴
2-1. 4面開放ブース:圧倒的な開放感と回遊性で注目度を最大化
2-2. 3面開放ブース:多方向からのアプローチで集客力アップ
2-3. L字型(2面開放)ブース:視認性と壁面利用のバランス
2-4. コの字型(1面開放)ブース:壁面活用でメッセージを強化
2-5. 横長ブース:製品ラインナップが多い場合に最適
3. ブース内の空間を最大限に活かす配置設計のコツ
3-1. 来場者を迎え入れる「間口」の重要性
3-2. スムーズな「導線」設計で滞在時間を延ばす
3-3. 目的別ブースレイアウトのコツ:展示、デモ、商談スペースの効果的な配置
4. まとめ:貴社に最適なブース位置と形状を見つけるチェックリスト
1. なぜ「位置」が重要なのか?集客を左右するブース位置の選び方
展示会において、ブースの位置は集客の成否を分ける最も基本的な要素の一つです。来場者の目に触れる機会が多ければ多いほど、ブースへの立ち寄り数も増え、ビジネスチャンスに繋がりやすくなります。
1-1. 来場者の導線を理解する
展示会会場に足を踏み入れた来場者は、漠然と歩いているように見えても、実は特定の目的や関心に基づいて無意識のうちに「導線」を形成しています。例えば、入口から特定のエリアへ向かう人、人気ブースを目指す人、セミナー会場へ急ぐ人など、さまざまな動きがあります。
貴社のブースが、来場者の自然な動線上に位置しているか、またはその動線から意図的に引き込める場所にあるかが、集客の第一歩となります。
1-2. 会場マップから「集客最適地」を見つけるポイント
展示会の主催者から提供される会場マップは、ブース位置を検討する上で非常に重要な情報源です。マップを確認する際には、以下の点を重点的にチェックしましょう。

メイン通路沿い: 会場内を多くの来場者が行き交うメインの通路に面した場所は、最も高い視認性を確保できます。
入口・出口付近: 来場者が最初または最後に通る場所であり、印象に残りやすい傾向があります。ただし、入場直後や退場時は急いでいるケースも多いため、呼び込みの工夫が必要です。
人気ゾーン・大型ブース周辺: 来場者の注目が集まる人気コンテンツや、大手企業などの大型ブースの周辺は、その周辺を訪れる来場者の「ついで」に目を引くチャンスが増えます。セミナー会場なども、来場者の滞留が発生しやすく、自然な導線を形成しやすいでしょう。
【AKASAKO DESIGNの視点】 ブースの位置は、来場者の動きをどれだけ捉えられるかが鍵です。どんなに優れたブースを作ったとしても、来場者の目に留まらなければ集客することはできません。会場の特性や来場者の心理を分析し、貴社のブースタイプと目的に合わせた最適な位置をご提案します。
1-3. 集客しにくいブース位置の具体例と、良い場所を確保するための出展計画
すべての展示会でブース位置を選べるわけではありませんが、もし選択できるのであれば、避けるべき場所もあります。例えば、メイン通路から外れた奥まった場所や、柱の影になる場所、あるいは目立ちにくい壁際などは、来場者の目に触れにくく、集客が難しくなる傾向があります。
また、ブース位置は、展示会での成果を左右する非常に重要な要素です。特に人気の展示会では、良い場所はすぐに埋まってしまうため、動き出すタイミングが非常に重要になります。
開催期間中にはすでに翌年の出展申し込みが始まっています。会場の「良い場所」を確保したいのであれば、開催日の1年以上前から出展を視野に入れ、情報収集を始めることが、出展成果を最大化するためのカギとなります。 「今回の展示会の成果を見てから決めよう」と考えていると、その時にはすでに希望する場所が埋まっている、ということも少なくありません。
逆に、展示会が直前になっても空きブースが目立つ場合は、その展示会自体の集客力に問題がないか、慎重に検討する必要があるでしょう。
AKASAKO DESIGNでは、展示会出展が初めての方や、これから良いブース位置を探したいというお客様に対し、ブース位置選びの段階から最適な場所選びを伴走支援いたします。 良い場所の確保だけでなく、ブースの魅力を最大限に引き出すための戦略を一緒に考えましょう。
2. 目的を最大化するブース「形状」の種類と特徴
ブースの形状は、来場者の行動を誘発し、効率的なコミュニケーションを促すための「空間設計」です。限られたスペースを最大限に活用し、展示の目的(デモンストレーション、製品展示、商談など)に合わせた最適な形状を選びましょう。
2-1. 4面開放ブース:圧倒的な開放感と回遊性

特徴: すべての方向を開放するタイプで、通常は広いスペースを持つ大型ブースで採用されます。
メリット:
最高の視認性: あらゆる方向からの視認性が確保され、圧倒的な存在感を放ちます。
スムーズな回遊性: 来場者がブース内を自由に動き回れるため、さまざまな展示物を見てもらいやすいです。
デメリット:
高コスト: 広大なスペースと複雑な設営が必要なため、最も費用がかかります。
メッセージの掲示が難しい: 壁面がなく、壁面を一定の割合で開放しなければならないことがほとんどなので、メッセージを掲示する場所が限られます。
向いているケース:
大型ロボットや重機のように、実物を見せること自体が強力な訴求となる場合に特に推奨されます。大規模な企業ブランディングを行いたい、製品の世界観を広々と表現したい、来場者による体験型コンテンツを中心に展開したい場合にも適しています。
2-2. 3面開放ブース:壁面と開放感のバランスで集客力アップ

特徴: 1方向のみを壁で囲み、3方向を開放するタイプです。
メリット:
高い開放感: 非常に開放感があり、多くの来場者を引き込みやすいです。
多角的なアプローチ: さまざまな方向からの来場者に対応でき、ブース全体が活気づきます。
デメリット:
2面開放と比べ、壁面が少ないため、大規模なグラフィックや詳細な情報掲示には不向きな場合があります。
周囲の動線の強度を考慮してバランスを工夫する必要があります。
向いているケース:
グラフィックでサービス概要や企業メッセージを強く訴求しながらも、ブース内へ多くの方を誘導して個別のデモや製品体験を行いたい場合に最適です。ソフトウェアやITサービスなど、説明を要する製品・サービスで、多数の来場者との接点を持ちたい場合に適しています。
2-3. L字型(2面開放)ブース:視認性と壁面利用のバランス

特徴: 2方向に壁面を立て、2方向を開放するタイプです。角地に位置することが多いです。
メリット:
視認性の向上: 2方向からアプローチが可能になり、通路からの視認性が高まります。
バランスの良さ: 壁面を有効活用しつつ、開放感も確保できます。製品展示と説明スペースを効率的に配置しやすいでしょう。
デメリット:
ブースの内と外が明確なので、ブース内に引き込むことに若干のハードルがあります。
向いているケース:
グラフィックによる視覚的な表現やブランドイメージの訴求が効果的な場合に特に適しています。壁の面積が広いため、グラフィックによる訴求を重視する場合に適しています。ブランドイメージが重要な業界にも向いています。
2-4. コの字型(1面開放)ブース:集客難易度が高い

特徴: 3方向を壁で囲み、1方向を開放するタイプです。
メリット:
広い壁面: 製品情報、企業メッセージ、グラフィックなど、広い壁面を活かしてたくさんの情報を掲示することができます。
集中しやすい空間: 囲まれた空間は、来場者が落ち着いて展示内容に集中しやすい環境を作り出します。
デメリット:
集客面: 開放面が少ないため、ブース内へ引き込むのが最も難しく、訴求内容の視認性が他のタイプより劣ります。
装飾コスト: 壁面の面積が広いため、装飾コストが高くなる傾向があります。
補足:
この形状は集客の難易度が最も高いです。コの字型しか選択肢がない場合は、来場者との接点をいかに作り出すか、緻密な戦略が必要になります。特に通路際で接客が完結できるようにするなど、運営の工夫が重要です。
2-5. 横長ブース:製品ラインナップが多い場合に最適

特徴: 間口が広く、奥行きが狭いタイプのブースです。
メリット:
豊富な製品展示: 製品やプロダクトのラインナップが多い場合に、横一列に多くの展示物を効果的に並べることができます。
高い視認性: 通路に面した間口が広いため、一度に多くの製品を来場者の目に触れさせることができます。
デメリット:
奥行きが狭いため、ブース内での回遊性やデモスペースの確保が難しい場合があります。
向いているケース:
展示する製品の数が多い企業や、幅広い製品カテゴリーをアピールしたい場合に非常に効果的です。例えば、部品メーカーや多数のアイテムを扱う小売・卸売業など。
【AKASAKO DESIGNの視点】 開放面が少ないブースは、来場者が入りづらくなる傾向にあります。同時に、壁面が多いことでコスト高になりやすいです。展示内容、想定来場者数、ブース運営人数を総合的に考慮し、貴社にとって最適な広さと形状を見極めることが、コストと効果のバランスを取る上で不可欠です。
3. ブース内の空間を最大限に活かす配置設計のコツ
ブースの形状を決めたら、次は内部の空間をどのように使うかを具体的に設計します。来場者の目線や動きを考慮し、最も効果的なブース内の配置を追求しましょう。
3-1. 来場者を迎え入れる「間口」の重要性
ブースの入り口(間口)は、来場者がブースに入るかどうかを決める最初のポイントです。
開放感を意識: 間口はできる限り広く取り、来場者が心理的な抵抗なくブース内に入れるようにします。
ウェルカムな雰囲気: 担当者が笑顔で立っていたり、魅力的なディスプレイが目に入ったりすることで、「入ってみよう」という気持ちを誘います。
奥行きの見せ方: 入り口から奥が見えるようにすることで、どんな展示があるのかを認識させ、さらに奥へ進んでもらうきっかけを作ります。
【AKASAKO DESIGNのデザイン術】 目立たせたい展示物やメッセージにはスポットライトやバックライトなどの照明をしっかり当てることで、来場者の視線を引きつけ、ブースの奥へと誘います。また、ブースの目立つ位置に大型ディスプレイを配置し、目を引く映像コンテンツを流すことも、視覚的な興味を喚起し、スムーズな視線誘導に非常に効果的です。
3-2. スムーズな「導線」設計で滞在時間を延ばす
ブース内での来場者の動きをスムーズに誘導する**「導線」**設計は、滞在時間の延長と、より深い情報提供に繋がります。
一方通行にならない工夫: 来場者がストレスなくブース内を回遊できるような、自然な流れを作りましょう。
主要展示物の配置: 最も見せたい製品やサービスは、入り口から自然に目に入る場所や、来場者が必ず通る導線上に配置します。
ボトルネックの解消: 人が集中しそうな場所(デモスペース、受付スペースなど)は、十分なスペースを確保し、滞留による混雑を防ぎます。
【AKASAKO DESIGNのデザイン術】 ブースの周囲の通路幅や会場全体の人の流れを事前にしっかり考慮し、ブース内へ自然に引き込み、どのようなルートで回ってもらうかを意識したレイアウトを行います。これにより、ブース内へのスムーズな誘導と、快適な体験を提供できます。
3-3. 目的別ブースレイアウトのコツ:展示、デモ、商談スペースの効果的な配置
ブースの目的(製品の認知度向上、リード獲得、商談など)に合わせて、それぞれのスペースを効率的に配置しましょう。
展示スペース: 製品やサービスを視覚的に魅力的に見せる場所です。
高さや角度を工夫し、来場者の目線を引きつけます。
説明パネルは簡潔にし、QRコードで詳細情報へのアクセスを促すのも良いでしょう。
デモスペース: 実際に製品を体験してもらうための場所です。
デモンストレーション中は人が集まるため、周囲に十分なスペースを確保します。
来場者が実際に操作できるようなインタラクティブな要素を取り入れると、記憶に残りやすくなります。
商談スペース: 来場者とじっくり話すための場所です。
通路から直接見えない奥まった場所や、パーテーションで区切られた半個室にすることで、落ち着いて話せる環境を整えます。
電源やWi-Fiの確保など、担当者がスムーズに説明できる設備も重要です。
【補足】 特にリード獲得を主な目的とする場合、必ずしも個別の商談スペースを設ける必要はありません。その代わり、デモスペースを広く確保し、より多くの来場者に製品・サービスを体験してもらうことに注力することで、効率的なリード獲得に繋がる場合があります。
受付スペース: 来場者の名刺交換や資料配布を行う場所です。
ブースの入り口付近に配置し、担当者が来場者へ積極的に声かけしやすいレイアウトにします。
パンフレットやノベルティの置き場も考慮し、スムーズに受け渡しができるようにします。
【補足】 運営体制やブースの規模によっては、受付を設けず、ブース全体で担当者が来場者対応を行う方がスムーズな場合もあります。
4. まとめ:貴社に最適なブース位置と形状を見つけるチェックリスト
展示会ブースの成功は、適切な「位置選び」と「効果的な形状選択」から始まります。本記事で解説したポイントを参考に、以下のチェックリストを活用し、貴社に最適な戦略を見つけましょう。
【位置選び】
会場マップ上で、メイン通路沿いや人気ブース周辺を確認したか?
入口、出口、休憩所、セミナー会場など、来場者導線を意識した場所を選んだか?
人通りの少ない場所や死角になる場所を避けているか?
【ブース形状】
ブースの形状(コの字、L字、3面、4面、横長)は、展示目的と合致しているか?
広すぎず狭すぎず、最適なサイズを選んでいるか?
展示、デモ、商談など、スペースの必要性を検討し、配置をイメージできるか?
このガイドラインが、貴社の展示会出展成功の一助となれば幸いです。AKASAKO DESIGNでは、ブース位置の選定から設計、施工まで、一貫してお客様の展示会出展成功を伴走支援いたします。集客力を高め、展示会の成果を最大化したい場合は、ぜひお気軽にご相談ください。